NMFの主成分はアミノ酸類、PCA(ピロリドンカルボン酸)、乳酸塩、尿素、クエン酸塩などで、これらの成分は水分との吸着性が強く、また、1度とらえた水分をなかなか離さないという性質を持っています。この NMFが角質層に存在するために、角質層は水分を吸収することができるのです。肌の保湿の要はこのNMFの吸水力にあります。
NMFは年齢とともに減少することがわかっています。 NMFが減少すると角質層は水分保持能力を失ってしまいます。ドライスキンだといって単純に水分を補ってもNMFの減少でモイスチャーバランスがくずれていると、かえってマイナス効果です。飛行機の機内などの乾燥したところで、おしぼりを使ったりすると、そのときはしっとりしても、しばらくするとかえって顔がつっぱってしまうのはそのためです。ですから、 日々のケアではNMF成分と水分をあわせて補給することが大切になります。 |